「応用力」で、お客さまとの課題と
メーカーの素材、
そして技術を結びつける。
三木産業は長い歴史を経て、あらゆる業界とのつながりを築いてきました。その中で「この業界で使っているこの素材を、異業種の製品に応用できないか」といった発想が生まれます。これが時代を創るイノベーションにつながり、それこそが専門商社の存在意義と言えるのです。
お客さまが抱える課題に対して、メーカーさまと連携してその解決策を見出していくこと、それが商社の応用力です。複数の素材の組み合わせから、今までに誰も見つけられなかった解がつながった瞬間、これまでにない新たな価値が生まれる。文字通りの「複合材料」が、いま注目を集めています。
航空宇宙分野の技術革新に貢献、
モビリティの新たな時代を創る。
そもそも複合材料とは、複数の素材を複合させて作る材料のことで、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)はその代表です。炭素繊維に樹脂を組み合わせて作られる素材は軽くて強靭であり、その優れた特性からボーイング787など最先端の航空宇宙分野で広く活用されています。
三木産業は、CFRPの「プリプレグ」(シート状の繊維に樹脂を含浸させたもの)メーカー等への素材を提供し、最先端の技術開発を支援しています。
CFRPは航空機だけでなく自動車などのモビリティにも応用されています。軽量化によってCO2の削減が図られるだけでなく、電気自動車(EV)の普及が進む中で、金属よりも電気を通さない樹脂をベースとしたCFRPは安全性が高いことから、さらなる利用拡大が期待されているのです。
高機能素材を
「自転車」の素材として応用。
さらにCFRPの用途は広がります。たとえばコロナ禍を経て人気が高まっている自転車。高級モデルには、航空機などに使われる材料が使用されているものもあります。高度な技術革新は身近なところで応用され、私たちの暮らしを豊かにしてくれます。
しかし自転車業界と航空機業界に、本来つながりはありません。こうした技術の架け橋となるのが、商社の役割の一つでもあるのです。
三木産業の複合材料チームは、常に最先端の情報収集を欠かしません。ポリイミド高分子会議など学術会議に出席するほか、国内外の展示会に参加し新たな用途開発に取り組んでいます。
長年にわたり蓄積してきた情報の質と量、そして多様な業界との関係性に裏付けられた応用範囲の広さは、三木産業ならではの強みとなっています。
日本の高い技術力を
三木産業から世界に発信する。
三木産業は、複合材料と最先端素材と技術に関する北米最大規模の展示会「CAMX」にも毎年出展しています。アメリカでのビジネス展開は1967年まで遡り、これまでに多くの取引関係を築いてきました。
現在、複合材料の業界は日本より欧米が先行しており、そのため海外企業の取り扱い比率が大きくなっています。
技術革新に国境はなく、最先端の技術が瞬く間に世界中に広がっていく時代です。鎖国をしていた江戸時代からは大きく環境が変化しましたが、商社ビジネスの基本は変わりません。
いま私たちは日本の技術力と存在価値を世界に示し、持続可能な社会を実現するための様々な技術革新に貢献すべき時であると考えています。
蓄積した経験を生かして、新たなフィールドに果敢に挑んでいきます。